くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

映画「かもめ食堂」を観た感想

映画「かもめ食堂」をオンデマンドで観ました。2005年制作、荻上直子監督、原作、群ようこです。 

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主演は、小林聡美、出演は、片桐はいり、もたいまさこ、他

 先日、ドラマ「パンとスープと猫日和」を見て、昔みた「かもめ食堂」を思い出したので、もう一度見てみましたら、原作者が同じだったのですね、群ようこさんでした。

 「かもめ食堂」の舞台は、フィンランドのヘルシンキ。ここで、和食レストランをオープンしたサチエ(小林聡美)のところに、ワケアリらしいミドリ(片桐はいり)とマサコ(もたいまさこ)が手伝うようになるというお話です。

おにぎりをメインとしたレストランを経営するというのがサチエの夢でした。フィンランドの人たちにとっては異文化の味。なかなか受け入れられられませんでしたが、現地の人達との交流をきっかけに徐々に受け入れられていくのでした。

映画の中で、サチエが作るシナモンロールが美味しそうで食べたくなりました。フィンランドでは、コルバーブステイ(KORVAPUUSTI)と呼ばれるシナモンロールが有名です。

「平手打ちされた耳」という名前の通り、ロールしてカットしたパン生地の中心を棒や指などで押して潰した形をしています。

映画を見ていると、 時々理由のわからない不思議なシーンがあるので、現実として見ていると違和感を感じます。リアルな物語というよりは、童話のような夢物語として見る映画ですね。

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レストラン経営のために情熱的に頑張るとか、海外での成功談とか、そういう物語ではなくて、肩の力を抜いて自然に生きて行くうちに、日本で傷ついた3人の心が少しずつ癒やされていく、そんなお話なのだろうと感じました。

大きな感動や、心揺さぶられるドラマティックな展開があるわけではありませんが、ヘルシンキの美しい風景と、普通の人々の温かさがじんわりと心に染みこんでくる映画です。