くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

目の手術・白内障と眼底出血:病気の話20

抗ガン治療6回終了後4週間、副作用が落ち着いてきた時期に、予定通り眼科の手術をしました。手術は、当日の午前中に入院して、午後に左目の手術、一日あけて翌日に右目の手術ということになりました。

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白内障の手術などは日帰りということもありますが、私の場合は両目ということもあって5~6日の入院予定です。

1週間前に外来で各種検査と最終確認、看護師さんからの説明を受けました。3日前から1日4回、消毒の目薬を差すように指示されました。

婦人科の手術は全身麻酔でしたので、寝ている間にすべて終わっていましたけれど、眼科の手術は局所麻酔なので、意識のある状態での手術になります。

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主治医によると「眼科の手術は簡単ですよ」ということでしたけれど、そう言われてもやはり不安でしたし緊張しました。

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左目の手術 

 手術日の午前中、9時半頃に入院しました。昨年末以来、入院もこれで10回目になるので慣れたものです。

看護師さんから手術の説明を受けて、体温、血圧などを計り、時間になるのを待ちます。すでに緊張していたのか、いつもより血圧は高めでした。

手術前でも昼食は通常食が出ました。とは言っても、あまり食欲はわきませんでしたけれどね。

手術の約2時間前から30分ごとに4回、4種類の目薬を差しました。予定時間の少し前に手術着(前開きパジャマの上に羽織る)に着替え、点滴をつけ、麻酔の目薬を差してもらってから手術室へ向かいました。当時の私は副作用のせいで歩けなくなっていたため、車椅子で連れて行ってもらいました。

手術室に入ったところで、担当の看護師さんから本人確認と手術場所の確認などがあってから手術室に案内されました。左目の手術は白内障と眼底出血の手術です。

手術台は体の幅くらいに狭くて高いので、看護師さんのサポートで上がり横になりました。

看護師さん達はリラックスできるように優しく話しかけてくれているのですが、私はもう緊張でガチガチ。心臓の音が自分でも聞こえるほどでした。血圧計を腕に巻き、心電図をつけ、指には酸素濃度を計測するクリップのような機械をつけていますが、この時点ですでに血圧が200近くになっていました。

そこで血圧を下げる薬を点滴に入れましょうということで、急遽手配してもらいました。「落ち着いて」と言われても、自分ではどうにもならないので困ります(笑)

手術前にもう一度麻酔の目薬を差してもらい、目の消毒。体には厚手のビニールのような素材の布が掛けられ、顔の上にも、手術する方の目だけ穴が空いた覆いがすっぽりと掛けられました。

どんな風になっているのかよくわかりませんでしたが、目が勝手に閉じてしまわないようにまぶたが固定されているようでした。

主治医が「手術をはじめます」というような宣言をして、いよいよスタートです。ガチガチになりながら「よろしくおねがいします」と私。看護師さんが横で「リラックスして、大丈夫ですよ」と手を握ってくれました。

最初に目に麻酔の注射を3か所。すでに麻酔の目薬をしていたので痛みはありませんでした。手術中もまったく痛みは無いので苦痛はありませんでした。

が、やはり、閉じられなくなっている目の上で、手術の器具がチラチラ動くので、良い気分ではありません。時々息をするのを忘れて警告音がピーピーなってしまい、看護師さんに何度も「深呼吸」と言われてしまいました。

実際、どれほど時間がかかったのか良く覚えていませんが、1時間近くかかったのではないかと感じています。主治医がようやく「終わりましたよ」と言ってくれた時には、ほっと体の力が抜けました。

疲労感はありましたが、体へのダメージはなくて、「ありがとうございました」と、その場で主治医や看護師さんたちにお礼が言えました。

病棟の看護師さんが車椅子で迎えに来てくれて、病室に戻り休みました。手術後は痛みも無くて気分も良好でした。

右目の手術1回目

左目の手術後の経過は良好でした。当日はガーゼの眼帯をしていたのですが、翌日の朝の検診ではずしてもらい、あらかじめ売店で買っておいたプラスティックの保護メガネをつけました。

そして、次の日の午後、右目の手術です。右目は出血はしていないので白内障の手術だけです。病棟の看護師さんによると「レンズ交換だから数分ですよ」とのことでした。

手順などは左目と同じでした。2回目なので前回よりは緊張はしませんでしたけれど、やはり血圧が高めだったことには変わりありませんでした。

今回は目薬の麻酔だけで麻酔注射はありませんでした。看護師さんが言っていたように、白内障で濁ってしまった目のレンズを交換して、レーザーを当てて終了。実質6~7分くらいでした。

術後の経過は左右とも順調で、右目の手術の翌日に退院になりました。

左目はすぐには見えなくて、徐々に見えてくるとのことでした。右目はこれまでより幾分明るく見えるような気がしました。

右目の手術2回目

無事に左右の目の手術を終えて、これでもう入院も手術も終わりだとホッとしていたのですが…… いつもそこで終わらないのが私なんです。

退院してから10日後に外来でその後の経過を見てもらいに行ったところ、「右目が出血してます」と言われてしまいました。

どうして? 退院の時は問題なかったのに、家に帰ってから出血してしまったのでしょうか。あまり自覚がなかったので少量の出血だったのかもしれませんが、また手術です。

主治医には「簡単に終わるから」と慰められ。夫からは「やるなら早くやってしまった方がいい」と言われ、それから1週間後にまた入院するみことになってしまいました。11回目の入院です。

今回もおおむね前回の手術と同じようなはこびです。今回は麻酔の目薬の他に、麻酔注射1個所打ちました。それがちょっと痛かった。

これまで2回の手術は痛みはまったく感じなかったのですが、今回は麻酔薬が違うのか、原因はわかりませんが、手術中にも少し痛みを感じました。飛び上がるほどの痛みではないので、麻酔は効いていたのだろうと思いますが、手術の前半くらいは痛みました。

一応主治医に「痛いです」と言ったのですが、「そう、痛いね」と共感されただけでした(笑) 時間は20分くらいだったと思います。

手術後もしばらくの間は軽い痛みが残りました。看護師さんが、あまり痛むようなら痛み止めを処方してもらいますからと言ってくれましたけれど、病室に戻ってひと休みする頃には痛まなくなっていました。(→病気の話21へ)