くきはの余生

リタイアしてようやくのんびり暮らせるようになりました。目指すは心豊かな生活。還暦目前で患った病気のこと、日々の暮らしや趣味のことなどを綴っています。

タバコの煙がつらい、夫が家にいることで増えた受動喫煙について調べてみた

 若い頃はさほど感じなかったのですが、40歳を越えたあたりから、煙草の煙がつらくなって来ました。もともと、煙草は吸いませんので、喫煙者の煙が気になる方ではあるのですけれど、以前は多少は我慢ができていました。

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ところが、最近はダメなんですよね、ほんの微かにでも煙が流れてくると咳が出て止まらなくなって苦しいのです。

 家の中で煙草を吸うのは夫だけです。仕事をしていた頃は、夜に帰宅してから寝るまでの数時間の間でしたが、今は、夫がほとんど一日中同じ部屋にいる生活をしているので、煙草を吸う可能性のある時間が長くなっています。

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一日中絶え間なく吸っているわけではありませんが、私が我慢する時間は長くなりました。何度か禁煙を勧めましたが嫌なようです。

夫も一応、気をつかってくれてはいます。サッシを開けてベランダに向けて煙を吐き出したり。でも、煙ってそんなことじゃ全然効果がないのですよね。

ベランダに吐き出したとしても煙は自由に拡散します。それに、開けたサッシから部屋に吹き込む風だってあります。ほんの少し煙の刺激があるだけで喘息のような咳が出て、横隔膜を刺激するものだから、気分が悪くなってしまったりもします。

煙草の煙は猫にも良くないので、空気清浄機をフル稼働させてはいるのですが、完全ではありません。やはり咳はでます。

受動喫煙について

煙草を吸っている人が出した煙を間接的に吸うことを「受動喫煙」と言います。その成分は、吸っている本人よりもがんになるリスクが高いと聞きました。

煙草を吸わない人が吸う煙は、他人が吸っている煙草の先から出てくる煙、副流煙と、喫煙者が吐き出す煙、呼出煙のふたつです。

加えて、最近は、部屋のカーテンや壁紙、車の内装などについて染みこんだ煙が原因の三次喫煙ということも言われるようになりました。どれも、思い当たることばかりです。

喫煙者が吸う煙は、主流煙と言うそうです。

煙草の煙の成分

 煙草の煙はガス状物質とたくさんの微粒子が集まったもので、その中には4000以上の化学物質があるということです。 

ガス成分には、一酸化炭素、二酸化炭素、炭化水素、アンモニア、シアン化水素、アルデヒド、窒素酸化物などが含まれています。微粒子成分の中には、水、ニコチン、タールがなどが含まれます。

特に害のある成分としては、一酸化炭素、ニコチン、タールが上げられます。

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  一酸化炭素の害

吸い込まれた酸素は、赤血球中のヘモグロビンと結合して血液中をめぐり体内に酸素を運びます。

一酸化炭素(CO)もまた、赤血球の中のヘモグロビンと結びついて血液中を流れて肺から排出されます。

一酸化炭素は酸素の200倍と言われるほどヘモグロビンと結びつきやすいので、一酸化炭素があると、酸素の結合が阻害されて酸素を運ぶ機能が低下します。

そのせいで体は酸欠状態に陥り、息が上がりやすくなったり、運動の持続力が低下したりします。

ニコチンの害

ニコチンは、かつてはゴキブリやねずみ駆除薬として使われていたこともある猛毒の物質です。

吸収がはやく、肺から吸い込まれて肺胞に入ります。また、口の粘膜、胃の粘膜から胎内に吸収され、血液に溶け込んで臓器に運ばれます。

主に肝臓で、一部は肺と腎臓で代謝されて、コチニンという物質に変わり腎臓から排出されます。コチニンの体内での存在時間はニコチンよりも長くて約17時間、尿中に溶け込んだものは数日間留まると言われています。

痲薬級の常習性がある物質で、なかなか禁煙できないのはニコチンのしわざです。脳に作用して中毒すると煙草を吸わないとイライラしたりして集中できないような体につくり変わってしまいます。

タールの害

 タールは有機物質が熱で溶けてできる粘りけのある油成分です。石炭からコークスを作る時に出るコールタールは道路の舗装などに使われていますが、石油、木材からも作ることができます。

同じように、喫煙することで、タバコの葉が熱せられて熱分解してできます。4000以上の化学物質が含まれていると言われていて、その中には発がん性のある人体に影響がある物質も含まれています。

喫煙者がいる部屋の壁は、時間が経つと黄色っぽく変色することがありますがタールの影響です。 

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タールは粘りけがあるために、体の中に入ると肺にとどまり続け、簡単には排出されることはありません。

それでも、長期間をかけて徐々に徐々には減って行きますので、喫煙時間が短い方が早く影響を脱することができます。できる限り早く禁煙して、喫煙者本人も、周りへの影響もなくする努力をしていただきたいと節に願います。

副流煙の影響について

受動喫煙した人が吸ってしまう煙の中で、火のついたタバコの先から出てくる「副流煙」には、喫煙者が吸っている煙(主流煙)よりも、ニトロソアミンという発がん性物質が52倍も含まれているのだそうです。

また、副流煙は、主流煙よりも低い温度で燃焼して出た煙であるため、タバコの草や、巻いてある紙などが不完全燃焼して出ることで、有害物質がより多く含まれています。

 成人への影響としては、長期間タバコの煙にさらされた場合の害としては、以下のようなことがあります。

  • 肺がん、子宮頸がんなど、がんのリスクが高まる。
  • 呼吸器の機能が低下して、咳や喘息などになりやすくなる。
  • 膵臓の働きが弱くなって糖尿病を発症する可能性が高まる
  • 血栓ができやすくなり、動脈硬化、心筋梗塞などのリスクが高まる

 妊婦や乳幼児への影響はさらに大きいものがあります。

妊婦の場合は、早産、流産のリスク、体内にいる赤ちゃんの発達不全、低体重、新生児の突然死など。

乳幼児の場合は呼吸器系の病気、小児がん、中耳炎など。他に、成長途中の未発達な脳に影響して、落ち着きが無い、心身の発達が遅いなどのリスクがあります。

 受動喫煙を防ぐためにはどうしたらいい?

受動喫煙を防ぐために身近に身近にできることは、以下のようなことでしょうか。

  • 空気清浄機を使う
  • マスクをつける
  • 喫煙者と同じ部屋にいない
  • 喫煙者がまわりを気遣う

空気清浄機は、使わないよりは使った方がずっと良いと思います。私も使うようになって来てからはかなり楽になりました。

でも、一般の空気清浄機では、一酸化炭素を含むタバコのガス成分は除去できない ことも多いようですからそれで完全ではありません。

マスクをつける場合は、市販の布マスクだけでは不足だそうで、2枚重ねて使うか、PM2.5用のマスクを使うべきなのだそうです。

うーん、職場や外出先では良いかもしれませんが、自宅のリビングで、夫婦二人でいる時にマスク着用というのも、ちょっと不自然な気もしますね。

「 喫煙者と同じ部屋にいない」は私もよくやります。夫が煙草を吸い始めると別の部屋に避難したり、キッチンへ移動して台所仕事をはじめたりします。

でも、家族ですから、いつもいつもそれでは寂しいですし、どうしても避けられない場合だってありますよね。

 「喫煙者がまわりを気遣う」これはぜひお願いしたい。「タバコ吸ってもいいですか?」と聞かれても、なかなか「嫌です」とは言いにくいです。私は最近は「タバコの煙が苦しいのでご遠慮いただけたら助かります」と、ハッキリ言ってしまいますが。

せめて喫煙場所を決めて、そこだけで吸うようにしてもらえたら助かります。

でも、同居している夫に対してはこれが効かない(笑)ベランダに向かって煙を吐き出すなど気遣いは見せてくれるのですけれど、私が苦しい咳をしていても、いつものことと慣れっこになってしまっているみたいです。

あまりコレと言った対策は考えられませんでしたが、完全にシャットアウトはできないので、少しでも苦しくない生活が送れるように考えて行かなくてはならないですね。