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おばさんは電気炬燵で夢をみるのか?

夫が定年目前にリストラ。無給生活に突入したお気楽主婦日記。心豊かに暮らすために詩を読む生活はじめました。

詩集Fantasia:イマジネーション

10代から20代頃に書いていた詩を記録しておくことにしました。

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 夜中に目覚めて、闇の中でぼんやりしていると、頭の中に色々なイメージがわき起こってきました。その中のいくつかをつかんで言葉にしてみた詩です。 

イマジネーション

 

          仲津麻子

 

   Ⅰ 影

 

真夜中めざめて

闇をかきわける

なぜこうしているのだろう

 

けだるく

皮膚が重い

 

影だ

陽のなかで真実だと信じていたものが

今は重い

 

イメージのキャンドルをともし

皮膚を脱ぐ

もう一本とねし 肉を脱ぐ……

 

透明になった体をとりまいて

闇のなか

10本のキャンドルが燃える

 

   Ⅱ 樹

 

果てしない闇のなかて

零(アイン)が凝縮する

何かが起こる

闇は集中して

まばゆい一点が顕れた

 

光は肥えた土のように

大きな木を育てる

天に深く根をはり

大地に向かって聳えている

 

10の果実がみのった

実のなかで

ひざをかかえた胎児が

熟している

 

   Ⅲ 海

 

激しく

水が流れている

鼓動がする

規則正しく

風が通り抜ける

 

両手で

すくい盗られるうな

あたたかい場所で

進化している

 

アミノ酸のひとつぶから

人間へ

何億年という過程を

瞬時に越えて

 

小宇宙(ミクロコスモス)の

朱い

小さくて大きな海

源初からの記憶を溶かし

与え続けている

         (C)Asako Nakatsu