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おばさんは電気炬燵で夢をみるのか?

夫が定年目前にリストラ。無給生活に突入したお気楽主婦日記。心豊かに暮らすために詩を読む生活はじめました。

詩集Fantasia・アンドロイドの女神は微笑む

詩集Fantasia

 

 10代から20代頃に書いていた詩を記録しておくことにしました。  

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 SFです。

 

アンドロイドの女神は微笑む

 

         仲津麻子 

 

人の群れが吐き出されている

ぜんまい仕掛けの夜明け

特殊絵の具で描かれた風景を照らし

人工太陽が昇る

 

影はアスファルトに張りつき

人を土に繋いでいる

痛みが突き抜ける

恐怖が濁流となって押し寄せてくる

 

白い少女が横たわり

空っぽの躰を抱きしめる

得たモノと失ったものと

小首をかしげて量っている

 

アンドロイドの女神は微笑む

試験管では母性が培養されている

銀色のドームへいのちが堆積してゆく

女神は赤い唇でいのちをかみ砕く

        (C)Asako Nakatsu