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おばさんは電気炬燵で夢をみるのか?

夫が定年目前にリストラ。無給生活に突入したお気楽主婦日記。心豊かに暮らすために詩を読む生活はじめました。

今日の詩:十和田秋色・菅原傳三郎

今日の詩

北上市の詩人菅原傳三郎氏の「十和田秋色」を読みました。

著書『随筆と詩・日本浪漫紀行』( 詩歌文学刊行会・刊)に収められている16篇の中で一番印象に残った作品です。

氏は御年96歳。実は私が所属している文芸同人誌のメンバーでもあって、現在も精力的に作品を書いておられます。

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偶然にも、私が1日1篇の詩を読もうと思い立った日に、献本いただいた著書が手元に届きました。これも何かのご縁ということで、記念すべき第1作目に取り上げさせていただくことにしました。 

 おそらくは旅人であろう作者が、秋の十和田湖を訪れた時の感動を表現した詩です。

著作権の関係で原文を掲載できないのが残念ですが、雨上がりの日にきらめく紅葉した木々の風景がとても美しく描かれています。 

詩の前半は、風景が絵画のように細やかに描写されていて、枯れ葉を踏んで進むバスの様子などが、これから十和田湖に対面する期待に満ちています。 

そしていよいよ、十和田湖の湖面をながめると、現代から過去へ時間はさかのぼり、数万年も古い時代にまで思いを馳せるのです。

遠い昔から満々とした水をたたえ、現在までここにあるという十和田湖の自然の奥深さが感じられます。 

作者は紅葉の色を、マチスやゴーギャン、セザンヌなど絵画の巨匠の色になぞらえて感動を伝えています。

プロフィールを拝見すると、以前は美術協会の会員でいらしたようなので、美術分野の才もある方なのでしょう。 

最後の3行は、少しありきたりな表現になってしまっているかなという気もしますが、感動が極まると言葉では表現しつくせないことがあります。

その気持ちを素直に表現されているのだろうと感じました。